Vol.8は2021年6月8日にNEWアルバム「move on up‼」をリリースしたthe electersの皆さんとのインタビューです。
アルバムについてはもちろん、レコーディングやライブエピソードをたんまりと語って頂きました。
個性的なお三方との抱腹絶倒のインタビューをどうぞお楽しみください。
<プロフィール>
the electers
2013年7月、新宿にて結成。ライブハウスで音楽を感じてきた3人によるロックンロールバンド。オールドスクールなロックの影響を感じさせつつ好奇心に満ちた楽曲をセットリストに並べ、3ボーカルと軽快なビートが世界とgrooveする。
2021年6月8日に2作目となるアルバム「move on up!!」を発売。
「俺たちもどこに向かうのかわからないぜ!」
☆インタビュー記事☆
チ)…チョップさん
遠)…遠藤さん
鉄)…鉄さん
_まずは、メンバーのみなさんの自己紹介をお願いします。
遠)
ギターボーカルの遠藤です。担当しているのはギターと、ボーカルで言うと高いほうのとこを歌います。高いとこの方が得意で、高いとこを歌った時にやり切った感があります。限界値をいったほうが清々しいです。そういうとこがあります。
_男の人の音域を超えているんじゃないかというくらい、高いところがでているなといつも思っていました。
チ)
なんか、喉にラッパ入ってるらしいんですよ。(笑)
チ)
ベースとボーカルのチョップです。アピールポイントは、顔面の端正さというか。それでやっていきたいんです。これからの人生、それでやっていきたい。今までもだいぶやってきてるけど、もっといきたい。ヌードとかやりたいもん。
_鍛えているのですか?
チ)
鍛えてはいないです。たまたまこういう感じになっている。
鉄)
この衣装にして、初めはみんなサスペンダーにネクタイをつけていたのに、チョップさんだけ、どんどんはだけていったんです。
チ)
見られたいというのはある。見られていることで、俺が生きていることを実感している。
はいじゃあ、次は鉄さん。
鉄)
ドラムとたまにボーカルをしている鉄です。
アピールポイントは笑顔です。
_はい、今日も素敵な笑顔をありがとうございます!
2013年に結成とのことですが、メンバーとの出会いや結成のエピソードを教えてください。
チ)
僕と遠藤君はもう少し前から知り合いで。ライブハウスで、あんま知らん先輩とあんま知らん後輩みたいな感じでした。
遠)
関内のB.B.streetっていうライブハウスで会った時に、すごい話をしたんです。その時に、思っていた人と違うと思ったんですよ。もっとピリピリしている人だと思っていて、「そんな気さくに音楽の話をする?」って思ったんです。
チ)
そんな俺フワフワしてた??きっと、ちょうどアレをやっている頃だわ。
一同)
(爆笑)
_では、当時はそれぞれ別のバンドをされていたんですか?
チ)
そうです。ずっと俺の遠藤のイメージは「ヘラヘラしてんな」でしたね。
遠)
気さくやなとか、もっと言い方あるよ。(笑)
チ)
でも、なんかあるな、背景がちゃんとある人だなと思ってました。(笑)
鉄さんのことは知らなかったんですよ。僕の奥さんの弟で。
僕と遠藤くんで「バンドやろうか、ドラムどうしようか」ってなった時に、奥さんが「うちの弟ドラム叩いてるよ」ってなった。「そんなの、もう採用でしょ」って感じです。
遠)
出会った時から鉄は、笑顔がチャームポイントだった。今よりも笑顔が商品になっていた。「ニコニコしてマイペースな子がきたわ。結構マイペースな子がきたわ。」と思いました。
鉄のおねえちゃんを知っていて、どんなんくるんやろと思っていたけど、あんましゃべらんし。初めは僕らが年上で、「遠慮してんのかな?」と思っていたけど、でもずっとそうだった。5年経っても、「まだマイペースやな!」と驚きましたし、なんなら今でも「マイペースやな!!!」って驚いてます。
_みなさん関西ご出身なのですか?
チ)
僕は兵庫で、鉄は新宿で、遠藤はちょっと言えないです。
遠)
言えんとこってある?徳島県なんです。四国の。
_今回のアルバムの曲もそうですが、関西弁のイメージがありますよね。
遠)
四国の人が、東京に来て少し角をとって話すと関西弁になるんです。「~けん」とか、角をとると関西弁になっていく。そうやって、関西弁ができたんだと思います。僕は歴史をたどっているんです。
チ)
柳田邦男もそう言ってたわ。「これからの若い人たちの研究を待つ」って。
ちょっと待って、なんの話?(笑)
_(笑)先ほどの話の中でも衣装のことが出てきました。今日も着て頂いていますが、お揃いの衣装がとっても素敵です。以前は衣装はなかったかと思うのですが。
チ)
なんでやったっけ?遠藤さんが言い出した?
遠)
そうそう。あまりにも、バランスが悪くて。自分が衣装のブレが大きくて。「なんでそれ着てきたん?」っていうのが恥ずかしくて、安定したかった。学ランを着たかった。私服登校がもう嫌で、学ランを着たかった。
チ)
そういう子どももおるでしょうね。私服登校が嫌で学ランを着たい子も。でも、俺もそっちのほうがいいわ。そこに考える時間も減るわけやし。
そんな消極的な理由で衣装にしたの?
鉄)
わかりやすくしたいっていうのもね。
チ)
あ、そう。統一感を出して、視覚的にわかりやすくしたいというのが本当の理由です。(笑)
_お揃いの衣装なんですが、3人それぞれの個性もでていますよね。みなさんで、この衣装は考えたのですか?
遠)
これは、鉄が考えました。鉄がサンプル画像を持ってきて。「こんなんどうですか?」って。それで決めました。
_その素敵な衣装もジャケットになっている今回のアルバムについて聞かせてください。
制作期間はどのくらいだったのでしょうか。
鉄)
曲もたまってきたし、「そろそろ次作ろうか」は結構前からでていました。実際に動き出したのは去年の12月で。
遠)
期間としては半年くらいで。
チ)
まあ、でも前のアルバムからは5年?くらい経ってますから。曲もたまりますわ。
遠)
でも、結構新曲が入っています。この間にミニアルバムも挟んでいます。
_以前、ライブハウスでレコーディングをしたというツイートを見たのですが、それが今回のアルバムのレコーディングだったのですか。
チ)
そうです。
遠)
11曲のうち、最後の「俺たちはサヨナラを言わないで旅に出る」はRanchersというスタジオで、それ以外は全曲、新大久保CLUB Voiceというライブハウスで録っています。
_レコーディングの期間としてはどのくらいかかったのですか?
遠)
僕らすごい速いんですよ。
チ)
諦めがいいんですよ。さっぱりした性格なんでしょうね。
遠)
バンドとして込めたいものがはっきりしているから、だらだら録るよりも速い時間で録ったほうが自分達の込めたいものがそのアルバムに入る、というのはあるバンドだと思う。他のバンドは、他のバンドで時間かけてやった方がそのバンドのよさが入るんだと思うけど。2日間で10曲録った。これは相当速いと思います。
_もうすでに、ライブでもお披露目している曲も入っているのですよね。
遠)
入ってますね。やったことない曲も入っています。
チ)
ライブでできるかわからない曲も入っています。(笑)
遠)
たまにそういうことがあるんですよ。
鉄)
キーボードが入っていたりして。
チ)
ライブと音源て違ってもいいんじゃないかな。次のアルバムの構想も、もうあって。次は3人のおしゃべりだけのアルバムで。
遠)
ライブできんな。
鉄)
初めて聞いた。(笑)
_先ほど、「込めたいものがある」というお話がありましたが、今回のアルバムに込めたかったものはどんなことですか。
チ)
この世の中がこんな感じで、っていうのは全然関係ないやつをやってしまいまして。
何を込めたいんですかね?遠藤さん。
遠)
なんで柳田邦男の話みたいにしゃべれんの?(笑)
遠)
世の中がこんな感じで、それに向かっては作ってはいないけど、そうともとれるようなものができた。なんかアンチテーゼを込めたとか、世界をポジティブにしてやるぜとかではないけど。それがエネルギーになったわけではないけど、「move on up!!」というタイトルにしていて、「はじめようぜ」とはいつも、常に思ってはいるから。我々の2日間のレコーディングで、時間を空けない分だけ生々しさを残したかった。あと、少しの粗さみたいなのが自分達らしいし。粗さみたいなのは残ったほうがいい。
チ)
少しと思ってるとこが怖い。(笑)
でも、俺もそう思う。完成され過ぎた、作り込まれ過ぎたものって、どこに主題があるんですかってことになることもあるから。僕ら、もう8年やってますけど、常に初期衝動みたいなニュアンスで活動できているから、それがみんなに伝わればと思っています。
遠)
自分で言うのも変なんですけど、すごいアイデアいっぱい出してくるバンドだなって思ってもらえると思う。これからもアイデアいっぱいだしてくるんだろうなっていう音になっている。
チ)
聴いたことない音をやりたいっていうことがあるから。
遠)
それがめちゃめちゃ作りこまれてないから次も楽しみになる、みたいなのを残したものでありたい。
チ)
そういう音源になっていると思います。
_そのアルバムの収録曲についても伺いたいと思います。
2通りに聴こえる歌詞の入っている曲が以前のミニアルバムにもあったと思うのですが、今回はどうですか?
チ)
あー、それがあるんですよ。自首してる気持ちになるんですが。
遠)
そういう作詞ではあるんですよ。チョップさんもそうやし、自分の方が恥ずかしいことを書くんですけど。
チ)
ダブルミーニングみたいなことをしてみたりとか、韻を踏んでみたり、言葉でも遊んでみたりとかはあるかな。
_聴く側にも主体性が生まれて、楽しませて頂いています。その時の気分や、聞こえ方で印象が変わると思います。3曲目の「アレを持ってるだけで」も想像が広がる曲だと思います。
チ)
清志郎大先輩の「つ・き・あ・い・た・い」という曲が元ネタ。
鉄)
「だけどそいつがアレを持っていたら、つきあいたい」という歌詞で。
遠)
アレって色々あるよね。
チ)
アレっていうのが、どうとでもとれるものが曲になっていてもいいのでは、みたいなアイデアから生まれた。
_みなさんにとってのアレは?
遠)
チョップさんはもう、放送禁止用語を答えたので(笑)鉄さん。
鉄)
全然でてこない、、、お酒かな。金曜日絶対お酒買いに行くから。あとは、業スーにも行きます。
チ)
こいつのこと業スーって言っていいですよ。遠藤さんは?
遠)
感覚的にはとらえているんだけど、こんな感じの気持ちになってたら週末を恐れないんだろうな、みたいなのはあるんだけど、でも言葉には出したくないからアレって言ってます。
全部言っていくのは恥ずかしい。だからアレ使わせて。っていう生き方をしています。
チ)
素直じゃないよね。でも、卑怯かもしれないけど、深みがあっていい、詮索のし甲斐がある。
遠)
今回のアルバムはみなさんにとってのアレになりうるアルバムだと思いますよ。
一同)
おー!
チ)
お後がよろしいようで。(笑)
_確かに、音楽を聴く人にとって、ステキなアルバムは絶対にアレになりますよね。
6曲目の「金魚」という曲は、今までのelectersになかった雰囲気の曲だと思いました。
チ)
僕があの歌詞を書いたんですけど、僕としてはめちゃめちゃカッコいいを追求した結果だったんですよね。あの曲はカッコいいの極地の歌詞が書けたなと僕は満足してたんです。これをやっていればカッコいいという線引きみたいなのはめちゃめちゃいらないと僕は常々思っているので、そうじゃないことをやりながら一番カッコいいことをずっとやり続けたいなと思っています。
遠)
バンドとしてあの曲をやれますよっていうのがelectersらしくて、すごくいいとこだと思っています。
チ)
どんどんやっていきましょ。アフリカの音楽とか。
遠)
やっていきましょ。それがやれるから。軸としては、ロックンロールバンドですけど、それもやっていいよね、これもやっていいよね、それも出来ます、みたいな。
_先日公開されたMV「俺たちはサヨナラを言わないで旅に出る」はミニアルバムにも収録をされている曲です。あのミニアルバムの中から、これは今回収録曲に入れようとなったのはどんなところからですか?
遠)
アルバムを作る作業の工程の最後の方で思いついたんです。ライブでもこの曲はすごいやっていて、みなさんに好きでいてもらっています。それがミニアルバムにしか入っていない。あのミニアルバムは流通する形にはなっていないので、愛されているからちゃんと入れてあげようよってなりました。思い入れはある。
チ)
思い入れはあるよー!また、反社会的なことになってしまうので、あんまり言っても仕方ないことなんですけど、実はあれ、食い逃げの曲なんですよ。歌詞全編通じて食い逃げの話なんですよ。
遠)
そういうアイデアきっかけで、曲を広げていくのは好きかもしれない。歌詞もチョップさんと半々くらいで書いたんですけど、楽しかった。最終的にどっちでもとれるようになりましたが、「それぶれたらあかんよ」っていう暗黙の了解みたいなのがあって。それが「食い逃げの曲を作ろうぜ」から始まったんです。始まりがそこで、食い逃げの曲としても着地せなあかんよ、みたいな。
_思ってみなかったので、早くもう一度聴きたいです。これを読んでびっくりするお客さんもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。何も知らずに私たちは、ライブハウスであの曲を聴いて、拳を突き上げていたわけですね。
チ)
みんなだから共犯ですよ。「やりおったなあいつら!」みたいになるんじゃないでしょうかね。
_楽しい曲のエピソードも聞かせていただきましたが、レコーディングの時のエピソードはありますか。
遠)
さっきの話でいうと、ダブルミーニングの歌詞をはっきり言い過ぎて、チョップさんに「遠藤、もうちょっと寄せて」って言われたのが、すごい恥ずかしいです。
チ)
それは恥ずかしいですね。だって、はっきり言うんだもん。こっちとしては掛けているのに。出身地があれやから、英語とかあんまりね。最終学歴は寺子屋やもんね。(笑)
_鉄さんはいかがですか?
鉄)
コーラス録りに凄い長い時間がかかってしまった、、、。
チ)
さっきの話にでてきた「金魚」だけは後からガチガチに直した。その時間の方がかかったわ。それ以外はちゃんと使ってます。
鉄がボーカルの曲もあるんです。前作でも1曲歌ってるんですが。僕の中では、ビートルズの「リンゴ・スター」扱いなんです。鉄に歌ってもらうときは、テーマがあって。ビートルズのオマージュが入っている。それを探しながら聴いてもらってもいいかもしれないです。
_鉄さんの歌う曲を聴いて、やっぱりelectersは恋じゃなくて、愛なんだなって確信しました。愛も、特定の誰かに対する愛というよりも、人類全体への愛というか。
チ)
それは始まって以来そうやったかも。「はるらんまん」という曲では「地球よありがとう」って言ってもうてるからね。
遠)
結構大きなテーマというか、electersの要素かもしれない。
_今度はライブのお話に行きたいと思います。electersのライブはパワフルで毎回、とても楽しませて頂いています。ライブ前などにする3人のお約束などはあるのですか。
遠、チ)
それがあるんですよ!
鉄)
え?
遠)
いっつも言うてるやん。
鉄)
しゃべりすぎない?
遠)
そう。「上に行くためにもこれだけは守ろうぜ、しゃべらない。」これを始まる5秒前まで言って確認をしてる。決めて、再確認をいつもしないと。そうじゃないとライブ後の感想が「おもしろかったです!」ってなる。
チ)
それも嬉しいけど、本意ではないんで。しゃべらんようにしようって言って、原稿用紙7枚くらいはしゃべってるかな。
遠)
ブレーキかけてこれなんで。約束はこれただ1つなんですよ。
チ)
もう次のライブは絶対しゃべらへん。
_ライブ中に、毎回、チョップさんと遠藤さんがステージの上でこしょこしょと話をして笑っているのをお見かけしますが、いつもどんなお話をしているのでしょうか。
チ)
あー、あれは、LGBTの権利を今更言わないといけないのかい?ということでしたり、南北朝時代の、荘園制度が崩壊してきたときの武士のあり方が、今の俺たちのロックンロールと共鳴するところがあるんじゃないのか、とかを話してますかね。(笑)
遠)
たまにやっているのは、「コードなんだっけ??」ってチョップさんに聞かれてるときに、「もう弾いてるー!!始めてるー!!」って時がある。それで笑ってます。そんな感じなんです。あとは、歌詞の確認。お互い、ちょっと不安だったことがあって。歌詞が我々的には覚えるのが難しい曲があって。今回のアルバムにも入っている「未来へのピース」という曲なんですけど、歌詞に意味がなさ過ぎて覚えられない。間違えないために、「うっかりで、ばったりだ」って言い合ってます。
_演奏に関することを確認しあっているんですね。
遠)
そうです。ステージ内のことに集中しています。(笑)
あの歌詞に関しては、俺もごちゃってなるから、今度はこれを読んだお客さんからも言ってもらおう。(笑)
_次のライブがレコ発になりますね。ライブへの意気込みはどうですか?
チ)
いつも平常心で、いつもと同じパフォーマンスができるように、一回もしゃべらないで、コードも忘れない、歌詞も忘れないでやりたいと思います。
遠)
アルバムできた時とか、そのことをチョップさんはすごいしゃべるよね。あとその時だけ、間違えます。
鉄)
あー、間違えますね。企画の時とか。
遠)
だから、アルバムの話はすると思います。ワンマンもレコ発も気合入れてやろうという感じではない。いつも気合いをいれてるし。
チ)
何も特別なことをしないでも最高ですよっていうのが、ベスト。
遠)
いつもそうあろうぜっていうのは共有できてるんじゃないかな。レコ発もいつも通り、3人がステージに上がって演ります。それで最高ってなるように。
チ)
そうあるべきだと思います。
_鉄さんはどうですか?
鉄)
笑顔で頑張ります!
遠)
鉄は今日も笑顔で頑張ります!!(笑)
_対バンも楽しみですね。
チ)
ルーツミュージックみたいな、オールドスクールな音楽を根底にありながら、今のシーンで、表現として頑張ってるというバンド達です。めっちゃ好きなバンド達です。出てもらえて嬉しいですね。
遠)
いい日になると思いますよ。
_最後に読者のみなさんに一言どうぞ!
遠)
このアルバムは、かなりチャレンジ精神あるぞ、いろんなアイデア出していくぞっていう感じが入っている思う。こういう音楽が好きとか、こういうジャンルが好きとか、色々あると思うけど、落ち着いたブレない男たちがまだチャレンジ精神をもってやっている所を好きになってくれたらと思います。音楽は好みがいっぱいあるけど。
チ)
そうね。なんでもやろうと思っているところをもっと見て欲しい。ほんまはもっとやりたいもんね。どんどんやりたい。
遠、鉄)
うんうん。
チ)
あと僕から1つ言いたいのは、ボンドに火をつけたら、めっちゃきれいな炎があがるよって話を言いたいです。
鉄)
へー。
遠)
へーって!
チ)
あとは、長いことやっていくつもりなのでみなさんも長いことお付き合いください。あと、音楽を好きになるっていうのは、色々ジャンルはあれども、やっている人のことを好きになるっていうのが要素としてあるんじゃないかと思うので、俺たちのことを好きになる人はたくさんいると思うので、いろんな人に聴いてもらいたいですね。いろんな人に聴いてもらいたいアルバムが今回もできました。
ありがとうございます。
遠)
おかげさまでですね。
_本当に素敵なアルバムだと思います。一人でも多くの方に届いて欲しいですね。今日は本当にありがとうございました。
☆インタビュー後記☆
これほど笑ったのはいつ以来だっただろうかと思うほど、笑いっぱなしのインタビュー。
笑いの渦の中でも、electersの3人のバランスの良さを感じずにはいられない時間となった。話を進めていくのは、主にチョップさんと遠藤さん。2人が、絶妙に補い合って、ユーモアと真面目さを織り交ぜていく。そんな2人を終始笑顔で見守りながら、何かあればさっと調べて補足をしていく鉄さん。これは、彼らの音でも言えるのではないだろうか。遠藤さんのギターとハイトーンボイス、チョップさんのベースと低くて甘い声が織り交ざり、鉄さんの芯の通った、素直で気持ちの良いドラムがそれをしっかりと支えている。このバランスの良さこそ、彼らの最大の武器なのだろう。
また、彼らの話は真面目とユーモアの境目が曖昧で程よい心地よさをこちらに運んでくれる。カッコいいだけじゃない、センスのよいユーモア感に終始貫かれているのだ。これも彼らの創り出している音楽と同じだ。彼らは、とても真面目に美しいユーモアを音楽の中に織り交ぜている。そして、彼らの感じるカッコいいを貫いている。
そんな彼らのが歌う歌は恋ではなく愛。特定の誰かに対する愛というよりも、愚かで、可笑しな、愛すべき人々への限りない愛なのだろう。
そんな彼らの今が存分に詰まった2ndアルバムがいよいよ完成した。彼らの愛とユーモアを惜しみなく感じることのできる11曲達だ。
思うようにいかないことが続く毎日の中でも、くだらないことは笑い飛ばして、明るくたくましく生きていればなんとかなる。そんな気持ちにさせてくれるアルバムだ。
最強の楽観主義者たちが描く、ユーモアたっぷりのロックンロールな夢の世界をぜひたくさんの人にも味わって欲しい。