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【Vol.22】大世界夜桜極蔵楽団~前編~

Vol.22は、6月23日にアルバム『素晴らしき我が人生』をリリースした大世界夜桜極蔵楽団の皆さんとのインタビューです。

このインタビューは、6月25日に歌舞伎町Vividにてアルバムリリースを記念して行われた販売会の会場にて、初の公開インタビューとして行いました。

あの日、会場で一部始終をご覧になられた方も、そうでない方も、どうぞ楽しんでご覧ください。

(なお、今回のインタビューは前後編の2回に渡ってお届けします。後編の公開は21日を予定しています。)

 

大世界夜桜極蔵楽団

Vo.夜桜極蔵

Gt.ヒロタテツ

Ba.SUZAN

Dr.CHAD

Sax,HIROSE

Va.ヒロノユウタロウ

Banj.こばやしかずなり


インタビュー

~「やっぱ俺はこれかな!これ以外をやったら逆にダメかな」って思って。(極蔵)~

ーアルバムのリリース、おめでとうございます。この大世界夜桜極蔵楽団結成の経緯から教えて下さい。

極蔵)

ソロアルバムを前から作りたくて、色んな人に曲を書いてもらおうと思って、テツに1曲歌詞を投げたら意外にもいい曲が返ってきたんで。

いろいろやろうと思っていたのよ。ラップとか、意外なことを。でも返ってきた曲を聴いて、「やっぱ俺はこれかな!これ以外をやったら逆にダメかな」って思って。それで、テツに「全曲書いてみろ」って歌詞を投げてみたの。

 

テツ)

今年は夜桜極蔵さんが59歳。極蔵さんから「59で、スペシャルな年なのでソロアルバムを作りたい」と言われて、みんなでやろうとなりました。それがだんだん、だんだんと膨らんで、実現に至ったという感じですね。

あっという間に9曲が出来上がって、10曲になったらフルアルバムっていうことで、最後の1曲は極チカというユニットでやっている遠井地下道くんの曲を選びました。

 

極蔵)

あと、格闘家の山田学さんの歌詞もあまりにも良かったので、少し手を加えさせてもらって、それも2曲入れて。

それでメンバーを集めてみたら、全員が自分のソロアルバムを作ってると勘違いしてるんじゃないかってくらい、真剣になりすぎちゃって。

 

テツ)

それで、最後みんなで会議したんですよ。「誰のアルバムだ?」って。

 

極蔵) 

「俺だぞ!!!」って(笑)。で、しょうがないから、バンドにしたっていう経緯です。

ーその最初の1曲はどの曲だったのですか

テツ)

『海超え空超えて』ですね。これは、極さんが、ローリングストーンズが大好きで、僕も大好きだから、ストーンズっぽい曲を作ったんですよ。

 

極蔵)

それで返ってきた曲を聴いて、「やっぱ、俺これだな!」ってなったんですよ。

ーバンド名はどうやって決められたのですか?

テツ)

バンドの名前の由来は、極蔵さんが、ゲンドウミサイルの夜桜極蔵がやっているソロということがわかるような名前はないかな、と言っていて。それで僕が仕事中に聴いていたラジオで世界統一教会が話題になっていたので、「大世界夜桜極蔵楽団はどうですか?」ってギャグで極蔵さんに連絡したら、「それいいな!それサイコー!」ってなって決まりました。

~まさかこんな「大世界」になるとは(SUZAN)~

ー続いて、メンバーのみなさんの自己紹介をお願いします。楽団に入るきっかけなどもぜひ教えて下さい。

テツ)

メンバーは極さんがチョイスしたんです。

 

極蔵)

まあ、メンバーは誰でも良かったんですけど(笑)

 

テツ)

そういうと、みんなヘソ曲げちゃうから!俺たちじゃなくてもいいんじゃん!って(笑)

 

極蔵)

まあ、最後まで聞こう(笑)

でも、集めてみたらバチっとはまったんです。これ以外にない!

ベース、SUZANから!


SUZAN)

はい!ベース、SUZANです!よろしくお願いします!普段はGURUというバンドで、ボーカルやってるんですけど。元々はベースをメチャクチャやってるわけではなくて。ある日、極蔵さんから連絡がきて「俺、ソロをやるんだけど、ちょっとベース手伝ってよ」って言われて、最初は軽い気持ちで「あ、いいっすよ!」って受けたんですけど、まさかこんな「大世界」になるとは(笑)

 

テツ)

それこそ「大正解」?

 

SUZAN)

あ、1ポイントですね。(笑)

で、さっきのバンド名の話なんですけど、極蔵さんから色々な案がきて、その中で「夜桜極蔵とPayPay」ってどうかな?って。俺はそれになんなくて良かったなって思ってました。(笑)

 

極蔵)

危なかったなー(笑)

 

SUZAN)

そんな感じで、今は最高に楽しいロックバンドが組めています!ありがとうございます!!

テツ)

続いてサックスのマーちゃんです。制服マニアです(笑)

 

HIROSE)

サックスのマーちゃんです。このバンドに誘われた時は、もう断っちゃいけない先輩なんで。

 

極蔵)

強制参加だよな(笑)

 

テツ)

マーちゃんは、今はサングラスをして強面な感じなんですけど、普段は普通の眼鏡をしていてとても温厚な人なんですよ。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で例えると、本田さんていう白バイの警察官みたいな感じで。バイクに乗ると、ちょっとこんな感じになる、サックスを持つとこんな感じになっちゃうんです(笑)そんなマーちゃんです。

~ズルズルな感じなんですけど、なんか楽しくて続けちゃいましたね。(CHAD)~

極蔵)

次は、バンドの顔のCHAD。

 

お客さん)

CHADー!!!

 

CHAD)

はい(笑)えー、MUTANT MONSTERのCHADです。MUTANT MONSTERが今は止まっているので、暇していたら、極蔵さんから声を掛けてもらって、「1本だけライブやろう!」って言われて。(笑)

「3月12日空いてる?」聞かれて、「空いてない」って言ったら、「ドラム叩いてくれる人がいなくて困ってるんだよね」って言われて、「じゃあ、空けます!」っていう風に決まって。で、スタジオに行ったら「アルバム作りたいんだよねー」って感じで。ズルズルな感じなんですけど、なんか楽しくて続けちゃいましたね。最初スタジオ行ったら、私以外の皆さんはもう出来上がってて、すごい追いつかなくちゃって思って、練習して行って。で、どんどん曲も増えるし、レコーディングの日にちもいつの間にか決まってて。早すぎてビックリしていて。

スタジオ入って1か月も経たないうちに最初のライブがあって、その1か月後にはもうレコーディングで。「えっ、ライブのサポート1本するんじゃないの??」って。

 

テツ)

ドラムがなかなか決まらなくって、どうしようかって悩んでいた時に、ちょうど極さんがレニー・クラヴィッツのMVで女の人がドラムを叩いていているのを観て、「やっぱり女のドラムかっこいいな!」ってなってCHADが浮かんだんだそうです。CHADはかっこいいし、楽しそうに叩くのがいいよね。

 

極蔵)

花がありますよね。花が。で、ギターのテツです。

 

テツ)

一応、プロデューサーとして、レコーディングとか段取りしていたんですけど、最後サウンドの細かい部分は全部CHADが仕切ってましたから(笑)ほぼほぼ後半は、俺たちは謝ってましたから(笑)すごいシビアで!!

 

CHAD)

いやあ、でもほんとレコーディングは楽しくて。

 

SUZAN)

終始笑ってましたもんね。

~この楽団の共通点はみんな「男はつらいよ」が大好きなんです。(テツ)~

極蔵)

よくぞ、本当に集まってくれたという感じで。思っていた以上にいいアルバムができて。

あと、メンバーがもう2人いて、バイオリンのヒロノユウタロウは、以前カントリーのバンドを遊びで組んだ時に入ってもらったんだけど、1回のリハで逃げて。でも、今回は「CHADがいるからやる!」って言って(笑)

 

テツ)

CHADもいるし、前に組んだカントリーバンドは植木等のコピーとかをやってて、さすがに植木等の曲なんかやりたくねー!って、逃げちゃったんです(笑)

 

極蔵)

まあ、そのバイオリンと、あとバンジョーの音がどうしても欲しくて、バンジョーにこばやしかずなりさんが入ってくれています。

初めは、テツに「お前、バンジョーを買ってきて、弾け!」って言ったんです。

 

テツ)

で、僕は夜桜極蔵さんの使いっぱしりなので、買いに行ったんです。お茶の水にあるクロサワ楽器ドクターサウンドって所に。

そこでバンジョーを弾いている人がいたんです。その人は店員さんで、めちゃくちゃ上手くて。その人に色々説明してもらって、買ったんです。その時に2年間の保証書が付いてたんです。

で、ずうーっと練習してたんですけど、レコーディングの時までに上手くならなくて、それで店に苦情の電話をしたんですよ。「2年前に買って、練習したのに全然上手くならない!!」って。そしたら、2年の保証期間内だったんで、その人がレコーディングに来てくれたんです。

それがこばやし君です。演奏の保証までしてくれる「クロサワ楽器」をよろしくお願いします!!!

 

極蔵)

いい仕事をしたね。

 

テツ)

すごい縁なんですけど、この楽団の共通点はみんな「男はつらいよ」が大好きなんです。こばやしくんも好きで。だからなんとなく波長が合うというか。

 

極蔵)

人情に厚いから、逃げれなくなっちゃうんですよね。

バンド情報

アルバム「素晴らしき我が人生」

 

①それでもダメなら

②I WALK THE LINE

③陽のあたる場所

④マッハに流れる真っ赤な血液

⑤海超え空超えて

⑥チャンスはいつでも

⑦ロックバンドがやりたい

⑧やっつけGO GO

⑨ライブハウスだぜ

⑩素晴らしき我が人生

 

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